そんなストレスを忘れたくて酒に逃げる、、、
仕事を始めてから10年以上そんな週末を頻繁に過ごしていました。
同じような人もきっと多いのではないでしょうか。
人間だれしもが欲や期待を抱いて日々仕事しています。(承認欲求)
けれど、その欲や期待が自分の思い通りにいつも満たされるわけではない。
満たされたとしても、それがすぐに”当たり前”に変わってしまい、今度は次の段階の欲求を相手に求めてしまいます。
この際限のない欲求のせいで生まれるストレスから酒に逃げようとしても無意味で逆効果。
そう感じた理由と対策をまとめました。
「嫌なことがあると酒に逃げる」がなぜダメなのか
”ストレスや嫌なことがあると酒に逃げる”のがなぜダメなのか。
断酒できた今だからこそ感じる理由を3つ説明します。
理由① 飲酒量に歯止めがかからなくなり危険
「嫌なことをスカッと忘れたい」
これが動機の飲酒は、ストレスを忘れられる時間を長引かせたくなるので、飲酒の量に歯止めをかけにくくなります。
アルコール依存症かそれに近い状態ですよね。
酒を飲むとドーパミンが脳から分泌されるので、高揚感に包まれて一時的に嫌なことは忘れられます。
もし酒に害が少なければ嫌なことがあるたびに、飲めばいいだけの話かもしれません。
でも、実際は飲めば飲むほど肝臓を中心とする内臓や脳に負担をかけて、時間と金と体をムダに使うだけに終わります。
あわせて読みたい
理由② 酒を飲んでも嫌なことは消えない・何も解決しない
そもそも、ストレスはすぐに消そうとすること自体が間違っていると思うようになりました。
ストレスがない人なんていない
嫌なことと感じるのは、自分の承認欲求が満たされないからです。
この承認欲求は、集団に身を置く人誰しもがもっています。
誰しもです。職場の嫌いなあの人も。
空から自分が働く職場の建物の屋根をとって眺めている光景をイメージをしてみましょう。
自分も相手もえこひいきなく上から眺める感じです。
承認欲求を持ち合わせた者通しがお互い不満を抱いて日々仕事している光景が見えませんか。
仏教のお釈迦様も名誉欲(承認欲求)は、人間の煩悩のひとつと2600年前に説きました。
心理学者のアドラーも「人間を突き動かすのは周りの人より自分は優れていたいという欲求だ」と言っています。
この承認欲求は以下のような理由からストレスと表裏一体です。
承認欲求はストレス!
- 自分の期待通りに周りの人が常に自分を認めてくれることはない
- 承認欲求が認められたとしてもすぐにそれが当たり前の感覚に変わり次のレベルの承認欲求を抱いていしまう。
- つまり、承認欲求には「もうこれで満足」という終わりがない
「自分を認めてほしい」と期待を抱く周りの一人一人も、同じように各々の満たされない承認欲求を抱え悩んでいます。
そんな状況にもかかわらず「自分の承認欲求だけが満たされない」と感じるのはまちがいですよね。
あわせて読みたい
では、ひきこもればストレスから解消されるのか
では、ひきこもれば嫌なことが解消されるのか。
確かに目の前に直面しているストレスからは逃げることができますよね。
ストレスがあまりにも大きいときは有効な対策です。
でも、人間勝手なもので、ひきこもると再び人と接したくなります。
生きるためには仕事をして収入も得なければなりません。
そして集団に身をおくと、また承認欲求が鎌首をもたげて嫌なことを感じはじめてしまいます。
理由③ 酒はストレス耐性を弱める
嫌なことを生活から消すことはできなくても、ストレス耐性を強めることは生きていくうえで重要です。
しかし、酒を飲むとストレスへの抵抗力を弱めてしまいます。
以下のような理由で心身の調子が悪くなるからです。
- 幸せホルモン「セロトニン」の分泌が不安定になり飲んだ後にさらに気分が落ち込む
- 肝臓を中心とする内臓に負担がかかり体の調子が悪くなる
-
【酒はデメリットしかない】断酒して振り返ると7つ実感しました。
アルコール分解に重要な2つの遺伝子を解析する検査をうけると、私は『飲酒による健康リスクが高いタイプ』でした。 ADH1B【高活性型】 ALDH2【低活性型】 同じタイプの人は日本人に25 ...
続きを見る
嫌なことにどう対処すればよいのか
酒に逃げることなくストレスに対処するには以下のようなことをしましょう。
これまで果たされた承認欲求に”当たり前”から”感謝”へシフト
これまで果たされた承認欲求に感謝し自分をねぎらいましょう。
今の状態を”当たり前”とか”もっと上に行きたい”とだけ捉えてしまうと、終わりのない承認欲求に死ぬまで振り回されます。
そして心が満たされないまま人生が終わってしまいます。
人生を山登りにたとえるとわかりやすいかもしれません。
途中途中で脇道に入れば楽しめる絶景スポットが何か所もあるのに、
そう言って、体に鞭打ち続けててっぺんだけを目指して頑張り続けているようなものです。
体力の限界がきて途中で倒れて死んでしまったら登山は苦しかっただけで何の満足感もないですよね。
「セロトニン、オキシトシン、ドーパミン別の解説が目からうろこです」
\ガツガツ生きてきた人は必読/
運動をしよう
ストレスとうまく付き合うには、酒よりも運動しましょう。
ひとりでカンタンに始められるので手っ取り早いですし。
私は週に1-2回30分程度ジョギングするようにしています。
走り始めて15分ぐらいたつとエンドルフィンと呼ばれる快楽ホルモンが分泌されて酒と同じような快感を味え気持ちがポジティブになりますよ。
しかも、体に害はなく健康を増進させますよね。
あわせて読みたい
ひとりでできる”酒の代わり”を見つけることが大事
ジョギングのようにひとりでできる酒の代わりのストレス解消法を見つけておくのが有効です。
集団に身をおく趣味は、その集団での承認欲求が芽生え、ストレスの原因にもなりえますので要注意です。
ひとりできるストレス解消例
- ジョギング
- 散歩
- ジム通い
- 1人カラオケ
- オンライン英会話
- 1人旅行
-
【お酒の代わりの楽しみ】仕事に疲れたときのリフレッシュ13選
昨年からお酒をやめています。 けれど、ときどき"間"がさします。 先日も、予定がない3連休の土曜日に、 「久々にちょっと飲んでみるかぁ。翌日も休みだし1本ぐらいOKだろ~」 断酒をしてか ...
続きを見る
-
【必達手順】酒を飲まない夜の過ごし方。初期の禁酒を2週間続ける!
禁酒に挑戦するときは、ひとまず最初の1~2週間が肝ですよね。 晩酌や外飲みを完全にやめなければなりません。 夜に時間を持て余すと、 これから先、禁酒を毎晩続けるのはやっぱりどう考えても無理 となって、 ...
続きを見る
あとがき:酒をやめると心身が驚くほど好調になった。
酒をやめてからストレス耐性は確実に向上しました。
金、時間、体を浪費させることがないので頭もだんだん冴えてきます。
仕事のパフォーマンスも以前に比べて上がってきますよ。
断酒しか勝たん。
/
禁酒・断酒に関する情報やブログがいろいろ!
\