

そんなストレスを忘れたくて酒に逃げる、、、
仕事を始めてから10年以上そんな休日を毎週のように過ごしていました。
同じような人はきっと多いのではないでしょうか。
なぜなら、人間だれしもが多かれ少なかれ承認欲求などの欲や期待を抱いて日々仕事に通っています。
けれど、その欲や期待がいつも満たされるわけではない。
満たされることがあっても、いったん満たされるとそれが”当たり前”に変わってしまい、次の高い段階の欲求を求めてしまいます。
この際限のない欲求が原因のストレスに対して酒に逃げようとしても無意味で逆効果。
そう感じる理由と対策をまとめました。
(タップできる目次)
「ストレスで酒に逃げる」がなぜダメなのか
ストレスで酒に逃げるのがなぜダメなのか。
一言で言うと、割に合わなく無駄なことをしているからです。
理由① 飲酒量に歯止めがかからなくなり危険
「嫌なことをスカッと忘れたい」
これが動機の飲酒は、ストレスを忘れられる時間を長引かせるために飲酒量に歯止めをかけにくくなります。
アルコール依存症に陥りやすく危険ですよね。
確かに、酒を飲むとドーパミンが脳から分泌され高揚感に包まれ一時的にストレスを感じなくなります。
もし酒に害が少なければ、飲み続ければいいのかもしれません。
でも、実際は飲めば飲むほど肝臓を中心とする内臓や脳に負担をかけて、時間と金と体をムダに使うだけに終わります。
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理由② 酒を飲んでもストレスの根源は消えない・何も解決しない

そもそも、ストレスは消そうとすること自体が間違っています。
ストレスがない人なんていない

承認欲求はエンドレス
集団に身を置く以上、人類誰しもが「自分を認めてほしい」という承認欲求を多かれ少なかれ持っています。
仏教のお釈迦様も名誉欲(承認欲求)は、人間の5大煩悩のひとつと2600年前に説きました。
心理学者アドラーも「人間を突き動かすのは周りの人より自分は優れていたいという欲求だ」と言っています。
この承認欲求は以下のような理由からストレスと表裏一体です。
承認欲求はストレス!
- 自分の期待通りに周りの人が常に自分を認めてくれることはありえない
- ひとつの承認欲求が認めらるとだんだんとそれが当たり前へと変わり、次のレベルの承認欲求を抱いていしまう。
- つまり、承認欲求には「もうこれで満足」という終わりがない
上記に書いた承認欲求の特徴は、自分の周りの人の誰しもが同じように持っているものです。
「自分を認めてほしい」と期待を抱く周りのひとりひとりも、同じように各々の満たされない承認欲求を抱え悩んでいます。
そんな状況で自分の承認欲求が満たされないのは当然のことです。
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では、ひきこもればストレスから解消されるのか
では、ひきこもればストレスから解消されるのか。
確かに目の前に直面しているストレスからは逃げることができます。
ストレスがあまりにも大きいときは有効な対策ですよね。
でも、人間は勝手なもので、ひきこもると今度はだんだん人とまた接したくなります。
生きるためには仕事をして収入も得なければなりません。
そして集団に身をおくと、また承認欲求が鎌首をもたげてストレスを感じはじめます。
理由③ 酒はストレス耐性を弱める
ストレスを消すことはできなくても、ストレス耐性を強めることは生きていくうえで重要です。
しかし、酒を飲むとストレスへの抵抗力を弱めてしまいます。
以下のような理由で心身の調子が悪くなるからです。
- 幸せホルモン「セロトニン」の分泌が不安定になり、飲んだ後にさらに気分が落ち込む
- 肝臓を中心とする内臓に負担がかかり、体の調子が悪くなる
酒を飲むことで心身の状態が悪化すると、結局はストレスへの対処力が落ちてしまいます。
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ではストレスにどう対処すればよいのか
酒に逃げることなくストレスに対処するには以下のようなことをしましょう。
これまで果たされた承認欲求に対して”当たり前”から”感謝”へシフト

満たされた承認欲求に感謝
これまで果たされた承認欲求に感謝しましょう。
今の状態を”当たり前”とか”もっと上に行きたい”とだけ捉えてしまうと、終わりのない承認欲求に死ぬまで振り回されて満たされないまま人生が終わってしまいます。
山登りにたとえても分かりやすいかもしれません。
登山の最中、結構な高度まで登ってきたのにそこから見下ろせる美しい景色をまったく眺めることなく、
「頂上はまだ先だから。頂上に上ってから景色を見たい」
いつたどり着けるかもわからない山道を一生懸命登り続けるものの、途中で体力の限界がきて倒れてそのまま死んでしまうようなものです。
結局、登山は苦しかっただけで何も得られないまま。

山道の途中でも、そこから見える美しい景色を堪能してゆっくり休めばいいのに、、、、。
以下の本も承認欲求や幸せについて考えを改めるのにとても参考になりました。
「セロトニン、オキシトシン、ドーパミン別の解説が目からうろこです」
\ガツガツ生きてきた人は必読/
運動をしよう
ストレスとうまく付き合うには、酒よりも運動しましょう。
ひとりでカンタンに始められるので手っ取り早いです。
私は、週に1-2回30分程度ジョギングするようにしています。
走り始めて15分ぐらいたつとエンドルフィンと呼ばれる快楽ホルモンが分泌されて酒を飲んだ時と同じような快感を味わうことができます。
しかも、体への害はなく健康を増進させますよね。
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ひとりでできる”酒の代わり”を見つけることが大事
ジョギングのようにひとりでできる酒の代わりのストレス解消法を見つけておくのが有効です。
集団に身をおく趣味は、その集団での承認欲求が芽生え、ストレスの原因にもなりえますので要注意です。
ひとりできるストレス解消例
- ジョギング
- 散歩
- ジム通い
- 1人カラオケ
- オンライン英会話
- 1人旅行
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あとがき:酒をやめると心身が驚くほど好調になった。
酒をやめてからストレス耐性は確実に向上しました。
金、時間、体を浪費させることがないので頭もだんだん冴えてきます。
仕事のパフォーマンスも以前に比べて上がってきますよ。
断酒しか勝たん。
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禁酒・断酒に関する情報やブログがいろいろ!
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