お酒をやめたくてもやめることができない理由は、様々な要因が関係していると言われています。
以下に代表的なものをいくつか挙げてみます。
お酒をやめたくてもなかなかやめられない理由
身体的、心理的、社交的、環境的な面からまとめました。
身体的な依存
長期間、大量にアルコールを摂取していると、身体的に依存してしまう場合があります。
つまり、アルコールをやめようとすると身体的な不快感を感じることがあり、アルコール離脱症ともいわれます。
症状には、手の震え、吐き気、不眠、不安、幻覚などが含まれます。
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心理的な依存
アルコールは、ストレスや不安を軽減するための自己処理方法として、多くの人に利用されています。
アルコールをやめると、これらの感情を処理する方法が失われるため、やめることが難しくなることがあります。
アルコールに対する心理的な依存とは、個人がアルコールを欲する心理的な状態であり、アルコールの摂取が彼らの日常生活や感情的な状態に対して重要であると感じることを指します。
この依存は、物理的な依存とは異なり、身体的な反応や生理的な欲求がないため、より隠れやすく見逃されることがあります。
アルコールに対する心理的な依存は、以下のような特徴を示すことがあります。
心理的な依存
- アルコールの消費量が増える:アルコールに対する心理的な依存が高まると、個人はより多くのアルコールを摂取する傾向があります。
- 継続的な欲求:アルコールに対する心理的な依存がある人は、アルコールを欲する衝動に駆られることがあります。この衝動は、アルコールの消費によって一時的に和らげることができます。
- アルコールの欠如に対する不快感:アルコールに対する心理的な依存がある人は、アルコールの消費が減少すると、不快感や不安感を感じることがあります。
- 日常生活の中心化:アルコールに対する心理的な依存が高まると、個人の日常生活はアルコール摂取に関することが中心になる場合があります。
- 社会的関係の変化:アルコールに対する心理的な依存が高まると、個人の社会的関係が変化することがあります。彼らはアルコールを求めるために、家族や友人とのつながりを失ったり、社交活動を減らしたりすることがあります。
これらの特徴は、アルコール依存症の診断に使用される基準の一部であり、重度の依存症の場合、個人がアルコールに関連する問題を抱えることになる可能性があります。
アルコール依存症は、心身の健康に重大な影響を及ぼす可能性があるため、治療が必要な場合があります。治療の選択肢には、認知行動療法、薬物療法、自助グループなどがあります。
社交的な圧力
社交的な場面で、アルコールの”つきあい”が圧力になることがあります。
アルコールを飲まないことが、周囲の人たちとの関係に影響を与えることがあるため、やめることが難しい状態です。
アルコールに対する社交的な圧力とは、社会的な場面でアルコールを飲まなければならないという期待や、アルコールを飲むことが自然であるという仮定によって生じる圧力を指します。
これは、友人や同僚、家族、さらにはメディアなどからの影響によって引き起こされることがあります。
社交的な圧力によって、アルコールを飲まないことが社会的に受け入れられない、不快な思いをさせる、場を壊すなどとみなされることがあるため、アルコールを飲みたくない人でも、アルコールを飲まなければならないと感じることがあります。
また、若者や大学生の場合、アルコールを飲むことがカッコいいと考える文化があるため、アルコールに対する社交的な圧力が高い傾向にあります。
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社交的な圧力に対処する方法
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アルコール以外の飲み物を注文する:アルコール以外の飲み物を注文することで、アルコールを飲まなければならないという圧力から解放されることができます。
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アルコールを飲む頻度を減らす:アルコールを飲む頻度を減らすことで、アルコールに対する社交的な圧力を減らすことができます。
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支援グループに参加する:アルコールに対する社交的な圧力を抱える人は、アルコール依存症の支援グループに参加することで、同じような状況に直面している人たちと話をすることができ、ストレスを軽減することができます。
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健康的なライフスタイルを維持する:健康的なライフスタイルを維持することで、アルコール依存症のリスクを低減することができます。十分な睡眠をとり、バランスのとれた食事を摂ること、適度な運動をすることは、身体的、精神的な健康を保つために非常に重要です。
- 自分の意志を強める:社交的な場面でアルコールを飲まなければならないと感じる場合は、自分自身に向き合い、自分の意志を強めることが必要です。自分の価値観や目標を明確にし、それを守るために必要な行動をとることが大切です。
環境的な要因
アルコール依存は、遺伝的、生物学的、心理学的な要因に加え、環境的な要因も関連しています。
家族や友人、職場などの環境がアルコールの消費を促進することがあります。
私の場合、父親は毎晩晩酌をする人でした。また、学生時代に所属したテニスクラブでは飲み会は当たり前、社会人になっても職場の飲み会が1カ月1回ある環境でしたので、お酒と離れる生活を送ることが非常に難しい状況でした。
アルコールをやめるためには、周囲の環境を変えることも重要ですが、環境は簡単には変わらない(変えられないため)やめることが難しくなることがあります。
以下に、環境的な要因がどのようにアルコール依存に関連しているかを分析します。
環境的な要因
- 家庭環境:家庭環境はアルコール依存のリスクに影響します。アルコール依存症を抱える親がいる家庭では、子供たちのアルコール依存のリスクが高くなるとされています。また、子供時代に虐待、放置、家庭内暴力などのストレスがあった場合も、アルコール依存のリスクが高くなる可能性があります。
- 同僚や友人の影響:アルコールを飲む習慣がある同僚や友人がいる場合、アルコールの摂取量が増加し、アルコール依存症のリスクが高くなることがあります。
- 文化的な価値観:アルコールが文化的な価値観の一部である場合、アルコール依存症のリスクが高まることがあります。特に、アルコールが社交的な場面で欠かせないものとされる文化では、アルコール依存症のリスクが高まるとされています。
- アルコールの入手の容易さ:アルコールの入手が簡単な場合、アルコール依存症のリスクが高まることがあります。例えば、アルコールが安価で入手しやすい文化や、未成年者でも簡単にアルコールが手に入る環境では、アルコール依存症のリスクが高くなることがあります。
- ストレスや孤独:ストレスや孤独などの心理的な負担がある場合、アルコール依存症のリスクが高くなることがあります。アルコールを飲むことが、ストレスを軽減するための手段として利用される場合があるためです。
環境的な要因がアルコール依存にどのように関連しているかを理解することで、アルコール依存症のリスクを低減するために、適切な対策を講じることができます。
一番の問題は孤立感や孤独感かも
身体的、心理的、社交的、環境的な面からアルコールをやめられない理由をまとめました。
アルコールを断つと良いことしかありません。
自分の体験から数えると21個もメリットがありました。
でも、「酒はよくない」ということは、ほとんどの人が頭では理解しています。
ではどうしてやめたくてもやめられないのか、
それはきっと孤独感や空虚感、満たされない何かを常に感じてしまっていることが原因です。
酒をやめられないのは、意志が弱いなどの問題ではないのです。
病院に診察に行く、断酒の自助会グループを探す、ハッシュタグ「#Twitter断酒部」などでつぶやくなどできることから始めてみましょう。
また、親族・パートナー・親友など大切な人がアルコール依存にかかっていたら、責めて突き放すのではなく理解者になって同じ目線で支えましょう。
そして、1~2週間の禁酒をまずはめざします。体や心の調子が改善された実感を徐々にもてるので、そこから孤立感や空虚感も軽減されていくはずです。
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