アルコール遺伝子検査やってみた感想（パッチテスト・病院検査との違い）

ここ最近ずっと禁酒をしています。

お酒のドラッグ効果は怖いですよね。

禁酒を定着させるまでは強い意志が必要です。

そう思い、アルコール遺伝子検査をやってみました。

 

以下3点について詳しくレビューします。

 

 

若者の飲酒と健康、事件・事故との関係（厚生労働省）

アルコール依存症と遺伝（厚生労働省）

 

 

＼酒と上品につきあうために／

 

目次

アルコール感受性遺伝子検査キットGENOTYPISTをやってみた

 

 

 

サービス概要

 

 

 

購入から検査結果受領までの流れ

自分は公式HPから購入したのでその手順を紹介します。

 

step
1株式会社ハーセリーズ・インターナショナルの公式HPにアクセス

 

step
2サービス内容を確認

 

step
3『ご購入はこちらから』からGENOTYPISTの送付先、支払情報などを登録して注文を完了

 

step
4株式会社ハーセリーズ・インターナショナルから注文確認メールを受領

 

step
51～2日後にアルコール感受性遺伝子検査キットがゆうパックで届く（郵便ポストに入るサイズ）

 

step
6採取方法の手順に従い、ほほの内側の粘膜を採取

 

step
7専用封筒に検査試料と同意書を入れて返送

 

step
8検査終了後、WEBにて検査結果データが確認可能に（2週間後）

 

 

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遺伝子検査結果レポート

判定結果が一目で分かるので分かりやすいです。

「肝臓は強い方ではないような気がする・・・」

遺伝子の型で決まる自分のアルコール体質は、一生変わりませんよね。

以下の3点で役立つと実感しています。

 

結果レポートは、2段階認証でWEBにログインして確認します。

PDFでダウンロードもできるようになっているので、ネットがつながらない場所でもすぐに表示できますね。

しつこく飲ませようとする人が周りにいたときにスマホで遺伝子検査の結果を見せれば身を守れます。

また、飲酒タイプ別に将来どんな病気が考えられるかまで書いています。

パッチテストでは得られない情報です。

肝機能が一番弱いタイプだった子供の検査結果レポート(PDF)のイメージを参考に添付します。

 

＼ノンアルビールの秘密／

 

事業者の情報管理が気になりはじめた

遺伝子情報なので適切な扱いやセキュリティ対策がしっかりしている会社を選びたいと感じたのです。

いろいろ調べてみると、遺伝子検査を個人が行う場合の注意点として経済産業省から「遺伝子検査選定チェックリスト」が公開されていました。

チェックリストは、以下の二つに分かれており、アルコール遺伝子検査は②に該当します。

そして、事業者のサービスについて以下の13項目をチェックするよう推奨されています。

 

① 検査の結果得られる判定は医師の診断ではないことを明記している

② 遺伝子検査の結果から体質などに関する判定をするための科学的根拠(論文や自社の研究結果)をしっかり持っていることを説明している

③ 遺伝子のどこを調べるのか説明している

④ 検査の結果からの判定は同じ遺伝子の特徴を持っている人たちの間での一般的傾向であることを示している

⑤ ホームページやパンフレットで行われる説明の資料と同意書を見ることが出来る

⑥ 事前に書面による詳細な説明があり、同意を確認した後に検査を進める

⑦ 検査の結果に従う有償の商品の販売、有償の生活指導などの二次的サービス提供の有無をはっきり示している

⑧ 有償の二次的サービスが不要の場合は拒否できる仕組みになっている

⑨ 有償の二次的サービスの科学的根拠が明記してある

⑩ 事業を進めるに当たって準拠しているガイドラインの名前を明示している

⑪ 経済産業省の個人遺伝情報保護ガイドラインに従っている旨の記載がある

⑫ 遺伝子の検査をする場所又は機関名が明示されている

⑬ 検査の前後でカウンセリングなど相談に乗る仕組みがある

 

このチェックリストを参考に、GENOTYPIST検査キットに同封されていた2点の書類を確認しました。

結果は、13項目のうち、○が11項目、×が1項目、該当しないものが1項目でした。

×の1項目は、「経済産業省の個人遺伝情報保護ガイドラインに準拠している旨の記述があるかどうか」なのですが、その記載が同封書類に見当たらなかった点です。

 

 

ガイドライン確認結果の詳細は末尾に記載しています

 

事業者に依頼し検査データを削除できた

公式HPからGENOTYPISTを申込んだ場合、事業者から注文確認メールがすぐに届きます。

そのメールにオンラインサポートセンターのアドレスが記載されています。

その宛先にメールで確認すると、

『検査結果のデータは利用者からの依頼に応じて削除することができます』

との回答をすぐに受領できました。

そこで、WEBレポート検査結果を受領後、画面キャプチャーをとりPDFもダウンロードしてデータを手元に残し、事業者にデータの削除依頼をすると削除完了の返信が翌営業日にありました。

アルコール遺伝子だけの情報なのでそんなに心配ではありませんが、この対処により情報が洩れるリスクはかなり減りますよね。

 

 

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【感想】アルコール感受性遺伝子検査のビフォアーアフター

アルコール感受性遺伝子検査を行う前と行った後では、気持ちや考えに変化がありました。

 

 

 

＼飲み会1回分の費用で未来を守りましょう／

 

明らかに禁酒を継続しやすくなった

遺伝子検査の結果が禁酒の継続に役立っています。

事実（自分の肝臓の体質や耐性）を知ることは大事だと思いなおしました。

そして、禁酒に挑戦していることと遺伝子検査の結果をネタとして職場の周りの人に伝えると、飲み会への誘いが減り断りやすくなりました。

「飲酒による健康リスクが高いタイプ」の判定結果を知らせたことが「自分を誘わなくてもいいです」のメッセージになったようです。

 

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もっと早く受ければ良かった（遺伝子情報は不変）

遺伝子検査キットの価格は約5000円。

自分の場合、平均寿命で考えると残りの人生50年。

そうすると1年あたりわずか100円程度。

 

大人になる前に子供にも受けさせたいと思った

世の中では大学生が急性アルコール中毒になったり、新入社員が酒を過度に飲まされたりする事故が日常的に起きていますよね。

東京消防庁の記事に目にしてビックリしました。

毎年15,000～18,000人です。

パッと見て、そう思われたかもしれません。

でも、記事の中身をよく見ると数字は東京だけの人数です・・・。

東京の人口は日本全体の1/10ぐらいなので、日本全国では15万人いてもおかしくないということですよね。

しかも、20歳代を表す棒グラフが飛びぬけています。

記事にも、

理由として経験の浅さから自分の適量が分からず、無謀な飲酒をしてしまうことなどが考えられる

とありました。

確かにそうですよね。

振り返ると、20代の頃ってアルコールの怖さを正しく把握している人なんて誰もいない中で、飲み会でバカ騒ぎしていました。

この驚くべき救急車搬送の数を知って「子どもにも、大人になる前までに自分のアルコール感受性を知っておいてもらいたい」とすぐに思い、検査を受けてもらいました。

理科の実験みたく楽しかったようで「これは夏休みの宿題の研究課題にも使える！」と言っています。（笑）

 

アルコール体質を正確に知っておけば、以下のリスクを抑えられると思っています。

 

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【お酒強い弱い診断】アルコール体質検査方法の比較

アルコール体質検査には大きく3つの方法があります。

 

	パッチテスト	遺伝子検査キット	病院へ行く
検査 タイプ	アセトアルデヒド分解酵素量確認	遺伝子解析	遺伝子解析
検査 方法	皮膚にパッチを貼付	綿棒で口腔粘膜を採取	綿棒で口腔粘膜を採取
検査 期間	20分	2週間	2週間
料金	1,000円前後	5,000円前後	50,00円～10,000円
検査 結果	3タイプから分類	9タイプから分類	病院による
手軽さ	○ （病院へ行く必要なし）	○ （病院へ行く必要なし）	× （病院へ行く必要あり）
正確性	△	◎	◎
総合 評価	△ （3点）	〇 （4点）	× （2点）

 

パッチテスト

 

低活性型および非活性型の2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)をもつ人（赤型体質）と活性型ALDH2をもつ人（白型体質）を簡単に判定するテストです。

原理はアルコール成分が入ったパッチを皮膚に貼り『赤くなる/赤くならない』の色の変化をみます。

上の製品はパッチを貼る時間は20分。

アルコール体質を3つのいずれかから判定します。

 

ネット・薬局・ドラッグストアなどでキットを購入すれば、すぐに終わるので検査費用も安くて手軽さはNo.1ですね。

ただ、正確性は遺伝子検査に劣ります。

お酒に弱いタイプでも個人差により毛細血管の拡張がおこらないケースがあり、パッチテストで赤くならない人がいるそうです。

 

メリット	デメリット
すぐに終わる	判定結果の正確性が低い
値段が安い	検査結果は酒に強い・弱い・飲めないの分類だけ
病院へ行く必要なし

 

 

遺伝子検査キット

 

わざわざ病院に行かなくても正確な遺伝子検査が受けられます。

ネットで注文できるGENOTYPIST（ジェノタイピスト）は、9タイプから遺伝子の型を判定します。

また、検査結果もネット閲覧のため利便性も高いです。（セキュリティ面の対処方法は後述）

 

メリット	デメリット
検査結果が正確（遺伝子検査）	検査に2週間かかる
検査結果は9タイプ・詳細レポート付
病院に行く必要なし

 

 

病院へ行く

 

アルコール遺伝子検査を診察で受けられる病院と人間ドックのオプションとして提供する病院があります。

調査した東京のすべての病院において、検査方法が『綿棒で口腔粘膜を採取』であり遺伝子検査キットと同様でした。

つまり、検査結果の正確性もネットで買えるアルコール遺伝子検査キットと同等と考えられます。(中には今回やってみたGENOTYPISTを利用している病院もありました）

 

メリット	デメリット
検査結果が正確（遺伝子検査）	病院に行く煩わしさがある
医師に簡単な相談ができる場合がある	ネット注文できる遺伝子検査キットと中身は同じ
	検査に2週間かかる
	費用が高い

 

早く受けて末永く身をまもりましょう

今回のアルコール遺伝子検査は、”手ごろ”だったと思います。

病院に行く必要もないし、ほほの内側を綿棒でこするだけ。検査の負担が小さいです。

それに、検査結果がどうであれ、アルコール分解力に特化しているので、

「やっぱりそうか・・・」

ぐらいの感じで済むのもよかったです。

「お酒をやめてみたい」

「禁酒をなんとか継続させたい」

「酒の失敗から身を守りたい」

そう思われている方にはアルコール遺伝子検査はやる価値あります。

 

 

メリット	デメリット
禁酒の継続やお酒のコントロールに役立つ	結果が出るまで2週間かかる
飲み会への誘いを断りやすくなる
酒の危険から身を守れる
遺伝子情報は変わらないので一度受ければ一生効果が続く

 

アルコール依存症の人の平均寿命を聞いたことありますか？

怖いですよね。

 

参考：GENOTYPISTにおける経済産業省「遺伝子検査選定チェックリスト」確認結果詳細

13項目のチェックリストの確認結果詳細を順に説明します。

 

自己判定結果：○

遺伝子検査同意説明書の2条「検査の意義・目的」に以下の記載があります。

本検査は、医療行為ではなく、体質による傾向やリスクの度合いを調べるものです。また体質遺伝子検査によって得られる情報には限界があり、この検査結果だけでお客様の体質すべてを把握することはできません。血液検査など、他の検査と同様に、複数ある情報のひとつとしてご認識ください。

また、遺伝子検査同意説明書の16条「免責事項」1項に以下の記載があります。

本サービスは医療行為ではありません。

 

自己判定結果：○

遺伝子検査同意説明書の1条と3条「分析方法と精度」に手法や特徴について説明されています。

関連情報：HERSERIES ONLINE（ハーセリーズ・オンライン）

 

自己判定結果：○

遺伝子検査同意説明書の1条や検査キットの箱の裏側に検査対象の2つの遺伝子多型が具体的に明記されています。

検査対象遺伝子：①ALDH2遺伝子（2型アルデヒド脱水素酵素）、②ADH1B遺伝子（1B型アルコール脱水素酵素）

 

自己判定結果：○

遺伝子検査同意説明書の2条「検査の意義・目的」に以下の記載があります。

医療行為ではなく体質による傾向やリスクの度合いを調べるもの

 

自己判定結果：○

ホームページも同意書も存在します。

 

自己判定結果：○

検査の申込みにあたって、検査内容、分析方法と精度、情報の取り扱いなど、重要事項に関する同意書への署名が前提になっています。

 

自己判定結果：○

遺伝子検査同意説明書の6条「個人情報の取り扱い」に二次的サービス提供の有の記載がありました。

○お客様（検査依頼者）の個人遺伝情報の取扱は、イービーエスグループが認証を取得している情報セキュリティの国際認証であるISO27001の規定により運用します。
○当社は、収集した個人情報（検査資料・検査結果情報を除く）を以下の目的に従って利用できるものとします。

・当社が運営する遺伝子検査及びその結果の通知のため
・登録制サービスでのサービス提供のため
・その他上記サービスに伴う業務の実施のため
・アフターサービス、お問い合わせ対応ののため
・当社の二次的サービス、サービス情報のため

 

自己判定結果：○

「検査結果の利用について」の最下部に以下の記載がありフリーダイヤルの番号が明記されています。

分析研究に関するお問い合わせ・個人情報の訂正・同意の撤回・分析の中止・苦情などは以下へご連絡下さい。

また、注文後に届く確認メールにも「商品についてご不明な点等がございましたらご遠慮なく・お気軽にお問合わせくださいませ」と記載があります。

実際に2～3回メールで問い合わせたところ、回答は迅速で丁寧でした。

 

自己判定結果：- (判定不可）

有償の二次的サービスに関する記述が見当たらないため、その科学的根拠も明記されていません。

同封の書類に記載のある"有償の二次的サービス"っぽいものは、「紙でレポートが必要な場合は500円」しか見当たりませんでした。

遺伝子検査そのものに関する二次的サービスではないので、科学的根拠は関係ありませんね。

 

自己判定結果：○

遺伝子検査同意説明書の冒頭赤枠内に以下の説明があります。

委託先のイービーエス株式会社は、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001：2013」の認証を取得し、収集した情報を厳正な管理の下、安全に蓄積・保管し、不正アクセス・紛失・破壊・改ざん・漏えいなどに対して合理的な安全対策を講じております。

”ガイドライン”の意味は広めのため、経済産業省が意図する対象がいまひとつ不明確な気もします。

しかし、検査会社がセキュリティ関連規格のISO27001を取得しているということは、情報を取り扱うプロセスはドキュメント管理のもと、高いセキュリティ水準で業務を行っていると捉えることができます。

自分の仕事でISO27001に携わることがあるのですが、業務の流れをきっちりドキュメントで定義し、受注単位で関連資料を採番して適切に管理できないと、外部監査で認定が取り消される厳しい規格です。

 

自己判定結果：×

”経済産業省の個人遺伝情報保護ガイドラインに従っている”の記述は見当たりませんでした。

経済産業省の個人遺伝情報保護ガイドラインは、2021年3月23日付に更新されています。

14ページからなる本ガイドラインの規定では、1. インフォームド・コンセント、2. 匿名化、3. 遺伝カウンセリング、4. 個人遺伝情報取扱審査委員会の設置等が重視されているそうです。

4については記載がないので分かりませんでしたが、1～3については、遺伝子検査同意説明書内の説明と検査に申し込むプロセスから以下のとおり問題なさそうと感じました。

• 1については、書類で説明、書類で同意の流れ
• 2については、遺伝子検査同意説明書の5条「検査試料の取り扱い方法」に以下の記載

検査にあたっては名前や住所など個人を特定できる情報を除いた形に加工（匿名化）したうえで行う

• 3については、遺伝子検査同意説明書の14条「問い合わせ先・相談窓口」に記載

 

自己判定結果：○

遺伝子検査をする機関名（イービーエス会部式会社）が登記番号とともに「遺伝子検査同意説明書」の冒頭に赤枠で明示されています。

 

自己判定結果：○

遺伝子検査同意説明書の14条「問い合わせ先・相談窓口」に記載されています。

お客様が、病気のことや本遺伝子検査に関して、ご不安やご相談がございましたら、臨床遺伝専門医などをご紹介し、遺伝カウンセリングを受けることが可能です。本書末尾記載のお客様サポートセンターへお申し出ください。

 

 

 

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